令和7年6月高砂市定例議会一般質問

1.ゼロカーボンシティ宣言に伴う施策とその将来性について

Q
まず、今回3つ質問させていただきます。まず1つ目、野球場改修工事前後でのイベントの開催につきましてであります。
 せんだって、改修を支援する会の総会及び報告会をさせていただきまして、その中で、まず冒頭、皆さん方からこの実現に向けて動いていただいた中で、議案を提出いただいた市部局、市当局の皆さん、それと議決をしていただいた議員の皆様に感謝を申し上げるということで、皆さん方から、お話を頂戴しております。ありがとうございました。
 その中で話が出てきたのは、工事の前後で、何かイベントができないかなというふうな中で、話を進める中で、こういうのがええのかなということで、一応決まったものをお伝えしたいと思います。
 市民の皆さんからお預かりをしている税金から約4億円を使わせていただき、できる野球場の改修でありますので、何か市民の皆さん方にお返しができたらなという趣旨の下で考えております。改修工事前では、仮称ですが、さよなら、そしてありがとう、手書きスコアボードと題しまして、子どもたちが自分でボードに名前を書き、一緒に写真を撮る、またはチーム全員の名前を書き、スコアボードをバックにして写真を撮るというような、これは改修前ですので、時間がないんですが、スケジュール厳しいと思いますが、一応提案はしておきます。
 また、改修工事後におきましては、よろしく新しい電光掲示板と題しまして、市内の小中学校及び高校生チーム同士の練習試合、これ1試合30分程度で時間を限定して開催し、電光掲示板に自分たちの名前が表示されるのを楽しんでもらう、全員の名前を表示してあげる、いい思い出になるのではないかと思います。スケジュール調整が難しいとは存じますが、できる方法を考え、取組をしていただきたいと思います。いかがでしょうかというのが1問目です。
 これにつきましては、電光掲示板なんで入力はすぐできますので、主目的としては、補欠のメンバーも含めて、全員の方の名前を電光掲示板に入力してあげるという中で、なかなか公式試合でしか利用できないんですけども、練習試合で、レギュラーじゃない方々のお名前も掲示をしてあげて、それで何か記念に残ればなというふうな趣旨で、これを申し上げております。
 1試合30分程度にしましたのは、市内の小学校の野球チームで約10チームほど、中学校が6チームなんで8試合、高校生入れたら10試合になりますので、30分程度に限って、入れ替えながらチームのメンバーを入れ替えながら、全部が試合に出場されて、そこで電光掲示板に名前が出ますので、そこを写真に撮って、記念として残しとってあげるというようなのが趣旨であります。
 2つ目が、地域公共交通における乗り合い型AIオンデマンド交通の導入についてであります。
 さきに示されたスケジュール案では、令和8年1月に、活性協議会にて、1つ目、パブコメ結果とそれに基づく交通計画案、2つ目、じょうとんバスの路線再編、3月に交通計画策定、10月に路線再編されたじょうとんバス運行開始とあります。ひょっとして、15箇月ありますが、その15箇月後にできるものは、じょうとんバスの路線変更だけになるのは、少し進捗としては遅いのかなというふうに思いまして、改めて、15箇月後をめどに、乗り合い型AIオンデマンド交通の実証実験をしていただければということでご提案をいたします。
 乗り合い型AIオンデマンド交通は、現状のじょうとんバスを活用でき、市民の皆さん方の満足度をはるかに向上させるものであります。徒歩あるいは自転車の移動手段しかお持ちでないご高齢の方や、幼児、児童、生徒、またそのご家族には重要なインフラになり、総合計画の理念である、暮らしイキイキ 未来ワクワク 笑顔と思いやり育むまち 高砂を実現する最も優先順位の高い事業であるのは間違いありません。
 ご自身が置かれている生活環境にかかわらず、好きな時間に好きなところへストレスなく移動できる。地域福祉の大いなる向上、買物難民の解消、子どもさんの塾などへの送迎、部活の地域展開や、将来の小中学校の統廃合に備えて、急ぎ準備を整えていかなければならないと感じています。
 せめて乗り合い型AIオンデマンド交通の実証実験は、15箇月後にはすべきだと強く願います。できない理由は幾らでも探せますが、高砂市が日本で特別に実現困難な自治体でもないと思います。できる方法を探して、アクティブにチャレンジすべき事業だと認識をしております。
 その概要説明と、他市の取組を今から説明をいたします。そのデータとかを見れば、スモールスタートであれば、300万円から2,000万円ほどでできるのではないかなということで、データを見れば感じてます。
 その中でデータを見ながら、EBPMの理念の下、説明させていただきます。
 直近のデータでは、7月1日、間もなくですが、埼玉県の行田市というところで、7月1日から、今、私が提唱しておる乗り合い型AIオンデマンド交通がスタートします。その行田市のデータを紹介しながらご説明していきたいと思います。
 デマンド交通とAIオンデマンド交通というのは2種類あります。よく混同されるんですけども、どちらも利用者の予約に応じて運行する交通サービスですが、幾つかの違いがあります。デマンド交通は、予約に応じてルートや運行時間を柔軟に変えるタイプの交通サービスで、これは乗り合いバスに限らず、バス、タクシーとか含めて、ドア・ツー・ドアも含めて、融通性の利く非常に高いやり方なんですけども、費用がかかるというのがデマンド交通です。
 一方、オンデマンド交通というのは、予約制の乗り合いバス、今のじょうとんバスと一緒です。AIが予約をしている方の乗るところから降りるところまでの情報をつかんで、どこに何時頃行ったら、この人乗せて、こっち行ったら乗せて、次、順番降ろしていくということをAIが瞬時に判断をして、ルートを決めていくというような仕組みです。
 行田市の乗り合い運行のイメージですが、今申し上げたように、乗車場所が1、2、3とありますが、下に書いてますけども、同じ時間帯に同じ方向へ移動する方と相乗りで乗車する運行方法です。乗り合わせることを前提に運行するため、目的地までは、最短距離ではなく、遠回りしながら運行し、到着までの時間が少し長くなることがあります。乗り合いは、同じ時間帯に同じ方向へ行く人がいる場合に発生するものであり、乗り合う人がいなければ、お1人のみの運行となります。ということで、行田市の場合は、ちょっと今から申し上げますが、事業の主体は行田市と昭和タクシー株式会社というところが事業主体になります。
 現状の課題、行田市の課題と分析につきましては、本市には民間の鉄道は2社2路線、路線バス2社4路線のほか、これら補完する事業として、市内循環バス6路線の運行及びデマンドタクシー事業を市が実施していると。既にデマンドタクシー、こういうのを実施されてます。その結果、進化系として、このAIオンデマンドが生まれたということにはなると思います。
 市内循環バス6路線のうち3路線は利用者が極めて少なく、この3路線の平均収支率は令和5年度1.74%となっており、市民等からは、しばしば空気を運んでいるといった苦言が呈されています。しかしながら、利用者の多寡、満足度の低さにかかわらず、6路線の総運行経費には毎年1億円以上要しています。
 行田市というのは、埼玉県にあって、広さが高砂の約倍、75平方キロ、人口が8万人で、人口密度は高砂市の半分ぐらいになります。決して人口密度は高くて導入しやすかったというような自治体でもないということをお伝えしておきます。
 高齢者及び障がい者向けのデマンドタクシー事業は、利用者は、料金メーターに応じた4段階、500円から2,000円の利用料を負担し、料金メーターとの差額を市が負担する事業であるが、この市費負担額は、高齢化の進展による利用者増に比例して、平成29年度から令和5年度で約2.3倍に急増しています。このような低い利用者満足度、市負担額の増加といった現状を踏まえ、予約に応じて運行する乗り合い型のAIオンデマンド交通を令和7年1月から実証的に導入し、利便性の向上及び経費削減を図ろうとするものであるという中で、この実証実験が終わり、令和7年7月1日からスタートしたということになります。
 名前が、うきしろ号という名前らしいです。これが今申し上げた分なんですけど、好きなところで乗車をして、好きなとこで降りると、それも予約制です。これで決済もスマホでできるようになってます。これが75平方キロメートルの市域で、乗降場所が770箇所設定されてます。だから、高砂市でいったら380箇所ぐらい、割合で言ったらね。それぐらいの乗降場所があるということを思っていただければ、どれだけ便利になるかということはご理解いただけると思います。
 実施の手順とか運行スケジュールにおきましては、昭和タクシーとの共有の下、協議をした結果ということですが、運行方式は自由経路、ミーティングポイント型で、AIがつかんだ情報を基に、この道を通るというのはなしにして、AIに決めてもらって、最適最善の通路を決めていくということで、どこをどう取るかというのは決まってません。駅の場所は決まっていますが、それをどういうふうな経路を通って、最終地点に行くかというのはまだ決まってませんから、それはAIにお任せだということになります。
 予約方法は、電話とかをウェブとかラインとかで、あと市域全員一律料金であります。運行日が月曜から土曜になります。日・祝・年末年始は運休になりますが、これは当局の人に聞きましたら、それは課題ですねということをおっしゃってました。一番利用頻度の高い土・日・祝が運行できないというのは、今後の検討課題ですということをおっしゃっていました。
 それでですね、オンデマンド交通の概念というのは、MaaSから出てきてまして、MaaSというのは、ちょっとご説明をしますと、入門版MaaS、これMobility as a Serviceの略ですが、複数のモード事業者を1つのサービスに連携することにより、より利便性の高い移動環境を提供すると。様々なサービスと連携による移動の高付加価値化、新たなモビリティとの連携による自家用車に代替し得る移動環境の提供、点ではなく線としての移動関連データを活用ということで、いろんな交通機関を1つのデータにして、AIが組んで、検索から決済までをスマホでできて、いろんな交通手段として使えるという中の1つに、スタート時点としてAIオンデマンド交通がありますよということを説明してます。
 現在、AIオンデマンド交通の活用に取り組む自治体数が約500団体あります。これは比較的、地域バスというのを使っているところが多いんで、その延長線というか、それの運用資産及びノウハウというのをこれでは生かせるんじゃないかなということを基に、まず今の地域交通じょうとんバスの進化系として、AIオンデマンド交通というのを策定していくということがあって、500団体ほどの今取組事例があるということであります。
 その中で、福岡県筑前町というところがあって、これはその地域がつかんでいる基礎的要件というのがあるんですけども、イニシャルコストは要らないとか、あとランニングコストは300万円で済むとか、鳥取市であれば、イニシャルコストが1,800万円、ランニングコストが1,100万円とかいうことで、比較で安価で導入されているところが結構あると思います。
 高砂市の場合でも、これ、前々回の一般質問でも申し上げたんですけども、決して厳しい状況ではないのかなと。特別に厳しい状況ではないのかなと思います。今まで努力をされて、じょうとんバスを運行されてきたという中で、乗降客数の絶対値は増えていると思うんですけど、まだまだ市民権を得てないという中で、6,000万円から7,000万円の今公費負担をしているというところで、少なくとも公費負担を今のままであってもいいから、人数を増やそうという中で、仮に乗降場が350箇所ぐらいできたら、今と断然違った形の利用及び市民の方にありがたがっていただけるのかなというふうに思います。
 それについて、今の、最初申しましたが、予定表で見れば、非常に心もとない予定表でありましたので、ちょっとプレッシャーを感じていただきたいという中で、オンデマンド交通の15箇月後からの導入と。まず、実証実験でいいんで、実証実験するには今言うた300万円から2,000万円ほどで実証実験はできるんではないかなというふうに想定されますので、まずスモールスタートしていただいて、その中で、次、次へと拡張していくという流れの中で、最終300箇所から350箇所の駅をつくって、そこで利便性を上げていくというのが1つの方法かなというふうに感じます。
 これについていかがでしょうかというのが、2つ目の質問であります。
 3つ目、兵庫県下の公立病院の経営比較分析表からの質問をさせていただきます。
 まず、全体を俯瞰していただくために出した表ですが、兵庫県の自治体病院の経営分析表というのがあります。これ令和5年度の決算から、各病院から報告いただいて、県がまとめて公開しているデータになるんですが、多分トーマツさんもこれを見ながら、多分資料作っていると思います。類似区分のところを見ていただきまして、100床から200床、500床以上というのがあります。これは病床だけで区分をした全国の公立病院のデータです。基準は病床数だけです。
 そこで見ていただきまして、まず、医業収益比率、これは低いほうが赤字幅が大きい、数字がね。これで縦に見ていただいたら、だんだん病床数が大きくなることにつれて、経営が安定してきているというのが分かりますね。きれいに順番に並んでますでしょう。
 次、病床利用率も同じ傾向です。100床から500床まで、順番に病床利用率が上がってきています。全く同じ傾向ですよね。入院患者1人につき1日当たりの収益、これも全く傾向が同じです。100床から200床が、全国の公立病院のデータですから、兵庫県だけじゃなしに、全国です。4万1,000円、500床以上になれば8万3,000円、入院・外来患者につきましても、100床から200床は1万1,000円、500床が2万5,000円、職員給与対医業業収益比率、これは当然低いほうが経営が安定しているというふうになります。これも全く同じで、大きなほうがメリットがあるということが見てとれます。
 累積欠損金比率、これは用語の定義だけ言いますけども、事業体の経営状況が健全かどうかを判断するための指標であり、営業収益に対する累積欠損金の割合を示します。累積欠損金とは、営業活動で生じた損失で、前年度の繰越利益などで補てんできなかったものが複数年度にわたって累積されたものですとあります。
 これも経営の安定度をはかる数字ですけども、これも全くその順番に並んでます。安全性の高い500床以上ね。これ見て明らかです。
 今、想定されている高砂市民病院については、100床から200床、全国のデータからしたら、非常に厳しい経営になるであろうというのは、これで分かります。データでしっかり出てきてます。その中で、兵庫県下、特に浜手のほうというか、瀬戸内海沿いの市町のほうが維新の議員が多いんで、皆さんに関係ある部署の方に聞いてみましたら、これも見ていただけたらいいんですけど、ちょっと見にくいかも分かりませんけど。
 高砂市民病院がこういう数字でということ、ちょっと見にくいですよね。大きな赤字を抱えているところというのは西宮中央市民病院、これが累積欠損比率だけ見ますと、高砂市民病院が202.9%なんですね。芦屋は238.9%、これは一番芦屋が悪いんです。芦屋はそんなに財政問題ないんで、別に気にされなくてもいいかなという認識だと思います。
 西宮は364%ですけど、西宮と、それから悪い伊丹と三田につきましては、今、連携の病院と統合する計画があります。統合するんですけど、統合した後は必ず500床以上になります。それはこのデータを基にして、経営効率を高めようと思えば、病床数を多くせんと、非常に厳しい経営になるというのは分かっているんで、500床以上にしようという流れの下、経営統合先を選定して、500床以上になるような相手先と統合しようというふうに計画をしているということを言ってました。
 これでも分かりますように、非常に大きな規模にならないと、経営は非常に厳しい。ますますこの傾向は強くなるでしょうということも識者の方がおっしゃってましたんで、それにつきましては、持続性を高めるために、今の傾向でほんまにいいのかなということは感じます。
 あえて厳しい道を選ぶというふうにされているんであれば、それはそれで仕方がないんですけども、仕方がないというふうに済まされないのが、高砂市の財政であり、市民の方の暮らしでありというところは否めない事実があるというふうに感じています。
 そこで、全ての高砂市民にとって、どの選択が、全体最適なのかと。個別じゃなしに、全体最適という概念で考えてほしいんですけども、福祉の向上につながるのかどうか。その選択の幅をできるだけ広げて、覚悟を持って判断されるべきではないかなというふうに感じています。
 その中では、市長の決断になると思うんですけども、そう決断された中では、あえてこういう情報もお伝えしておきながら、分かっておきながら、あえてこれを選択したというふうな覚悟を持った決断になるべきであろうかなというふうに思いますんで、これにつきましても、どういうふうなお考えかというのをお伺いしたいと思います。
 以上で、壇上での質問を終わります。ありがとうございました。
A

 

市長(都倉達殊君)

大きな項目で3つありました。3番目の兵庫県下公立病院の経営比較分析表については私のほうから、それ以外については担当部長から答弁いたしますので、よろしくお願いします。
 まず、私のほうからです。経営比較分析表につきましては、病院ごとに作成されており、過去5年間にわたる決算状況の推移を確認できるものであります。また、類似区分に分類された同規模病院の平均値とも比較することができます。
 高砂市民病院の類似区分といたしましては、100床以上200床未満に区分され、議員ご指摘のとおり、病床数の多い大規模病院と比べますと、経営的には厳しい規模であると理解をしております。
 現在、本市では、高砂市民病院将来構想に基づく将来予測を行っているところであります。新病院の規模につきましては、公設公営の場合、127床での整備を計画しており、現行と同じ類似区分に該当することとなります。しかしながら、私はこれまでも申し上げてまいりましたように、市民の命と健康を守るため、今後も高砂市民病院が公立病院として存続することが大事であると考えております。新病院については、医師確保の状況も考慮して、ダウンサイジングをした上で、効率的な運営をしていく必要があると考えております。
 なお、将来構想においては、原則、令和8年度中としておりました将来予測を令和7年度に前倒しをする判断をいたしました。この将来予測では、新病院開院予定年度以降の10年間における平均基準外繰出金を予測し、その結果を踏まえて、経営形態の判断を行うこととなります。
 本年9月には議員の皆様に対し中間報告をさせていただき、その時点で、どの経営形態とするのかをお示しをさせていただきます。その後、いずれの経営形態を選んだとしても、市民の皆様に対して説明会を開催し、私自身の言葉でお伝えをした上で、12月には正式に表明をいたしたいと考えております。将来的に、持続可能な経営基盤の確立に向け、取組を続けてまいります。
 私からは以上でございます。

健康こども部長(藤田將太郎君)

私のほうからは、野球場改修工事の前後のイベントの実施についてご答弁申し上げます。
 高砂市野球場は昭和47年に建設され、このたびのスコアボード電光掲示板化により、取り壊される手書きスコアボードは、これまでプロ野球のオープン戦や国民体育大会、全国高等学校軟式野球大会にも使用され、現在は、主に中学校の地区大会や高校野球の県予選大会で使用されております。
 現在のスコアボードは、控えの選手らが得点、選手名や審判名を自ら手書きし、試合の進行に合わせ、狭い通路を駆け回り、イニング終了時の得点表示や選手交代があれば、選手名を書き入れたプレートに変更するなど、狭い室内で汗だくになって作業を行っております。
 作業そのものは大変ではありますが、多くの選手や関係者等が、高砂市野球場での思い出の1つとして記憶されていると思います。電光掲示板を改修する前のさよならイベントにつきましては、高等学校野球大会の秋季大会の利用などが既に予約が入っているため実施は考えておりません。
 新たなスコアボードの完成の際のお披露目イベントにつきましては、利用団体が利用する日程などにもよりますが、実施に向け、管理運営を行う指定管理等で調整して検討してまいりたいと考えております。

都市創造部長(井上陽介君)

私からは、地域公共交通計画について答弁させていただきます。
 現在、公共交通である鉄道やバス、タクシーは、地域の社会活動を行う上で必要な移動手段であります。しかし、公共交通は、人口減少等による長期的な需要減に加えて、運転手不足の問題など、深刻な状況となっており、交通事業者の経営努力のみでは解決できない状況となっております。
 AIオンデマンド交通などの新たな移動手段については、法定協議会である高砂市地域公共交通活性化協議会を令和6年11月に設置し、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づいて、地域公共交通計画を作成する中で、交通だけでなく、福祉など幅広い分野から意見をいただきながら検討しております。
 地域公共交通計画において、公共交通不便地における移動手段についても検討することとなっており、その地域に合った公共交通について、地域の移動ニーズに合ったものとしなければならないと考えており、交通事業者とともに、本市に適した効率的かつ効果的な持続可能な移動手段を確保すべく、策定に向けた検討を進めております。
 現在、本市におきましては、定時定路線で交通結節点である鉄道駅を結ぶ34人乗りのコミュニティバス5路線と、実証実験として、阿弥陀における小型化した9人乗りワゴン車タイプのバス運行を行っております。この阿弥陀地区の市ノ池・高御位山観光ルートの実証実験に対しては、利用者からの要望を反映し、本年4月から新たに水曜日の運行を追加し、引き続き検証を行っているところでございます。
 今後は9人乗りワゴン車じょうとんバスミニの有効性を検証し、ほかの地域への拡大も検討してまいります。
 観光ルートを除くコミュニティバスの利用者については、令和2年度の9万2,927人から毎年約6,000人程度増加し、令和6年度には11万6,695人となっており、2万3,768人増加し、市民の足として順調に利用者が増えている状況でございます。
 AIオンデマンド交通につきましては、乗車予約ができれば、運行時間内の利用が可能であり、運行区域内の行きたい場所に乗り継ぎなしで行けるという利便性はあるものの、実施している近隣市町に聞き取りを行ったところ、利用者1人当たりの行政負担額がかなり高額になっていることを確認しており、前回のコミュニティバス再編時において、AIデマンド交通を検討した結果、タクシー助成券配布と比較して、行政負担額が高くなることや、既存公共交通とのすみ分け、利用対象者数など、総合的に判断いたしまして、AIオンデマンド交通の導入については、一旦見送ったところでございます。
 AIオンデマンド交通の導入検討に当たっては、公共交通の利便性の向上を求める住民の皆様の期待と、事業存続への影響を懸念するタクシー業界などの交通事業者との調整があり、地域全体の交通ニーズと既存交通の保護という複雑な課題が内在しております。
 本市といたしましては、公共交通の活性化及び再生を前提に、単にどちらか一方の意見に偏ることなく、多角的な視点から慎重に検討を進める必要があると考えております。具体的には、高齢化が進む本市における移動手段の確保といった交通施策全体の目標に対し、目標達成にAIオンデマンド交通がどのように貢献できるか見極める必要があります。また、市民の皆様の利便性向上に対して、AI技術を用いたシステムの有効性と行政負担額とのバランスについても十分に検証することが不可欠です。
 今後も引き続き地域公共交通計画を策定する中で、本市の公共交通や移動支援について、地域の移動ニーズに合ったものとなるよう、高砂市地域公共交通活性化協議会で議論し、AIデマンド交通も含めて、様々な移動手段について、情報収集や研究を行ってまいります。

今申し上げました行田市、先行しておる、モデルケースになると思うんですけども、今、部長がおっしゃっているご答弁は、乗り合い型のじょうとんバスをというふうなことではなしに、ただ単なるAIオンデマンドで、タクシー等も使ったというような流れのご回答になると思うんですが、あくまでもじょうとんバスをまず有効活用していくという中での乗り合い型のAIオンデマンドでありますので、行田市はデマンドタクシーというのは失敗だったと、コストがかかって。それを経験する中で、新たな方法として乗り合い型のAIオンデマンドを導入しますということになりますので、コストがどうかというのは、今からの判断でしょうけど、コストなんかかかっても、将来に向けた施策として、総合計画のあるような、言いましたけども、であるような流れで、将来に向けた施策で、今からの演繹的に考えるバックキャスティングでこうあるべきやという中で、もっともっと高齢化が進んで、移動するのも苦になる方が多く出ているという中で、高砂市域350ぐらいの駅ができるということを考えれば、どれだけ市民の方喜んでいただけるかというので、何かご答弁聞いてたら、申し上げました、難しいんですよということを述べられただけで、できる方法を考えてというような流れではないように思いますので、それにつきましては、しっかりと行田市のデータ等も参考にしながら、取り組んでいただきたいなというふうに思います。 付け加えて申し上げますと、事業の概要として、行田市のデータですよ、現行、運行する市内循環バス6路線及びデマンドタクシーを再編し、予約に応じて運行し、利用者の多様なニーズに比較的応えやすい乗り合い型のAIオンデマンド交通を導入することにより、収支状況の悪い路線の廃止及び貸切型のデマンド交通から効率的な乗り合い型へ移行を行って、持続可能な地域公共交通の確立を図ると。 学区内の学童保育室を利用している児童を小学校から学童保育室へ送り届ける。地域の関係者との連携・協働については、市こども未来課と連携・協働し、学童保育室などの移動にオンデマンド交通を活用することで、子どもの安全な移動手段の確保及びオンデマンド交通の有効活用を図るとかいうようなことを書いておられます。 そんなに難しいことではないのかと思いますんで、一度ゼロベースに戻って、バックキャスティングで、ネバーにならないところから、まず片づけていくということで、しっかりと取組をいただけたらと思います。 以上で、私の一般質問を終わります。どうもご清聴ありがとうございました。