昨日の臨時議会での私の反対討論です。

長文ではありますが、お読みいただけると嬉しいです。
指定管理者制度の導入による公設民営化、いずれかの場所での新築は賛成ですが、今ではないと考えています。
従いまして令和14年度に新築移転前提の協定書締結には反対の立場で意見陳述させていただきます。

地域医療振興協会から提出されている収支予算書からは現病院での経営改革で十分に黒字に転換できる可能性があります。
もちろん運営交付金、現給補償金を差し入れてであります。過去の様々な取り組みやご努力はこの指定管理者制度の導入による公設民営化に帰結します。そして市民病院は生まれ変わります。長きに渡り待たれておった民間の経営ノウハウを遺憾なく発揮されて現病院単体での黒字化をなんとか達成していただきたいと切に願っております。

なぜ期待される経営改善を確認することなく150億円もの資産と債務を固定化してしまうのか?
最も懸念しているのが、現給補償期間終了前後の経営陣の対応能力です。これを確認検証することなく先行して150億円の投資はリスクが高すぎます。これは投資ではなくリスクの先送りです。

なぜこの機を捉え、5年間に渡る壮大な実験結果を待って、それからリスクを最小化する手立てを何重にも張り巡らせて、市民からお預かりした税金をより効果的に使おうとしないのか?

最も経営効率の低い病院を、最も市民の負担が大きい手法で新築しようとしてます。もっともっと慎重であるべきです。

5年後の医療行政の変化、東播磨医療圏域の状況、近隣病院の経営状況の変化などをしっかり確認し、精度の高い予測に基づき、あらためてスタートすべきです。

市民病院はまだ築36年です。高砂市内のすべての小中学校よりも新しい建物です。米田小学校よりも25年も新しい建物です。そして令和15年までは9億円弱の設備改修費用で維持できるデータも提出されています。

指定管理者制度導入による公設民営化への変化は大英断です。その目的は経営改善により、市民の命と健康を守り、それを下支えする財政をも守ることです。

病院を建て替えることが目的ではありません。また市長がご自身の公約を守ることが目的でもないはずです。目的は市民の命と健康を守り続けることができる高砂市を創ることです。そして多くの市民の皆さんからお預かりしている税金を守ることです。

繰り返します。建て替えを否定しているわけではありません。しかし今ではありません。まずは5年間指定管理導入による経営改善を見極め、病院の役割と規模を再設計する。その上で判断すべきです。今求められているのは、エビデンスが少ない大きな決断ではなく、エビデンスを創るための正しい順序です。
今まで数々の経営改善の努力が結実する可能性が最も高まっています。5年後のリスタートを切に願っております。