病院の移転建て替えについて、「今決めるべきでない」との考えに基づき市長に問うております。
指定管理者制度の導入による公設民営化、そして将来的ないずれかの場所での新築は必要であると考えています。しかし、それは今ではありません。
地域医療振興協会から提出された収支予算書からは、現病院においても経営改革により黒字化できる可能性が十分に示されています。長年積み重ねてきた様々な努力は、この指定管理者制度の導入によって結実しようとしています。民間の経営ノウハウを最大限に発揮し、まずは現病院単体での黒字化を達成していただきたいと切に願っております。
そのような経営改善が期待される中、なぜその成果を確認することなく、150億円もの資産と債務を固定化してしまうのでしょうか。特に懸念しているのは、現給補償期間終了前後の経営陣の対応能力です。これを十分に検証しないまま巨額投資を行うことは、投資ではなくリスクの先送りであり、極めて慎重であるべきです。
市民病院は築36年であり、市内のすべての小中学校よりも新しい建物です。また、令和15年までは約9億円の設備改修費で維持できるデータも示されています。
病院建て替えそのものが目的ではありません。市民の命と健康を守り、それを支える財政を守ることこそが目的です。だからこそ、まずは5年間、指定管理者制度による経営改善を見極め、医療行政の変化や東播磨医療圏域、近隣病院の状況を踏まえて病院の役割と規模を再設計した上で、改めて建て替えを判断すべきです。
今求められているのは、エビデンスが少ない大きな決断ではなく、エビデンスを創るための正しい順序であります。5年後、新たなスタートを切ることを切に願っております。



