【高砂市民病院を考える①】民営化には賛成。でも「建替えありき」で決めていいのか

市民病院の今後について、いまの議論の到達点をお話しします。議会で議決されているのは、経営を「公設公営」から「公設民営」へ、つまり運営を民間に委ねるところまでです。新しい病院を文化会館跡地に建てるというのは、まだ市の構想の段階で、議決はされていません。今後も変化しうる、変化させるべき局面だと考えています。
私は、経営が民間に変わること自体には大賛成です。市民病院はおよそ20年前から赤字体質が続き、前年度も年間およそ10億円の赤字を、市の一般財源で補ってきました。その最大の要因は人件費です。直近では医業収益およそ40億円に対して人件費が約30億円、比率にして約75%。企業経営では成り立たない構造です。
新たに運営を担う民間のシミュレーションでは、収益はほぼ変わらないまま人件費が約24億円まで圧縮され、6億円の削減。10億円の赤字が4億円程度まで縮小し、民間なら経営が成り立つことが数字で示されました。さらに経営努力を重ねれば、赤字が解消できる可能性も見えてきています。
だからこそ私は、その経営改善の効果を見極めないまま建替えを決めてしまうことに、疑問を持っています。まず新しい経営の実力を確かめる ― 市民の皆さんの負担を考えれば、その順序を飛ばすべきではないと考えています。