【高砂市民病院を考える⑤・最終回】9億円で維持できる病院を、なぜ150億円で建て替えるのか

シリーズの締めくくりです。今の市民病院は築36年。実は、高砂市のどの小学校・中学校よりも新しい建物です(市内で最も古い学校は築60年を超えています)。改修に必要な費用はおよそ9億円で、あと5年、10年は今の施設を維持できます。それを、150億円をかけて今すぐ建て替える必要が本当にあるのか ― これが、私がずっと申し上げてきた疑問の核心です。
限られた財源をどこに使うか、という問題でもあります。老朽化した学校を後回しにしてまで、最も新しい病院を建て替えるのがよいのか。子どもたち一人ひとりに合った教育環境を整えることには、まちに人を呼び込む可能性があります。私は、いま優先して考えるべきは教育への投資ではないかと感じています。
医療についても、高砂だけで何でも完結させる「フルセット主義」がすべてではありません。近くにはレベルの高い加古川中央市民病院があります。しっかり連携し、高度な医療はそうした基幹病院で受けられる体制を整えることも、高砂市民のためになる道の一つです。もちろん、市民が身近で安心して医療を受けられることは大前提。そのうえで、建て替えの規模とタイミングを冷静に見極めたいのです。
「建替えありき」で話が進んでいないか。市民の医療環境を十分に考えたうえでの結論なのか。私はこれからも議会でしっかりと問い、市民のための病院であり続けることを願って、声を上げてまいります。全5回にわたってお読みいただき、ありがとうございました。(全5回・完)